ローテーションかスティッキーか:アカウント運用のプロキシセッションの選び方

ローテーションするアドレスはプロバイダーが売るデフォルトですが、ログイン済みアカウントには不適切なデフォルトです。それぞれが適切な場面と、スティッキーセッションが実際に保証するものを解説します。
プロキシプロバイダーがローテーションを前面に出すのは、ローテーションがスクレイピングに求められるものだからです。リクエストごとに新しいアドレスを使い、負荷を分散し、アドレス単位のレート制限をかわします。アカウント運用が求めるのはその逆であり、デフォルトのまま購入すると、1時間ごとに別の国から接続してくるアカウントができあがります。
それぞれの正体
| ローテーション | スティッキー | |
|---|---|---|
| アドレス | リクエストごと、または数分ごとに新しいもの | セッションの間保持される1つ |
| 想定用途 | 大量の収集 | ログイン済みアカウントでの通常の作業 |
| 失敗パターン | 何度も再認証を求められるセッション | 1つのアドレスが本来以上の負荷を担う |
| セッションの長さ | こちらで制御できない | 通常は数分から数時間、プロバイダー次第 |
ローテーションがログイン済みの作業を壊す理由
セッションとは、このCookieを持っているブラウザこそがログインしたブラウザだ、というプラットフォームの賭けです。セッションの途中で国が変わるのは、その賭けが間違っていたことを示す最も明白なシグナルであり、穏当な対応は認証チャレンジです。一度受けるのは大事ではありませんが、毎日受けるのは、自分で作り上げたルーティンです。
スティッキーが実際に約束するもの
思われているより少ないものです。スティッキーセッションは通常、定められた期間に対するベストエフォートであり、基盤となるピアが消えれば、アドレスは変わり得ます。マーケティング上の謳い文句ではなくプロバイダー自身の記述を読み、そのうえで実際に得たものを確認しましょう。PowerOpsはエンドポイントを、実際に観測した送信元アドレスを報告することでテストしますが、それはプロバイダーが掲載した国と必ずしも一致しません。
経験則
- ログイン済みアカウントでの作業:スティッキー。プロファイルごとに1つのエンドポイントとし、変更はできるだけ少なく
- 公開ページからの大量収集:ローテーション。サイトの制限は守る
- 国別のランキングや可用性のチェック:実行している間はスティッキー。結果を比較できるようにするため
- ログインを伴わない単発の調査:最も安いもので十分
一度割り当てたら、あとは考えない
経路がずれる原因は、ほとんどの場合、判断ではありません。経路なしで開かれたプロファイルや、誰かが向け先を変えた共有エンドポイントです。プロファイルにプロキシを割り当てると、それがそのプロファイルにコピーされるため、2つのプロファイルが有効な認証情報を共有することはなく、プロファイルを開けば経路も一緒についてきます。正しいことが起きるのは、それが唯一起こり得ることだからです。


